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全国会議からPCR検査体制拡充等の緊急要望書を提出しました!

緊急要望書「社会福祉施設等における新型感染症 第三波の深刻な影響を是正する検査体制等の拡充を求めます」を菅総理はじめ関係担当大臣に提出しました。20210127 【要望】検査体制等の拡充

コロナ対応に奮闘されている会員法人の切実な声をもとに緊急要望をまとめました。ご一読いただき、共有と周知をよろしくお願いします。

 

要望項目

<PCR検査について>

  • 新型コロナウイルス感染症のこれ以上の拡大を阻止するためにも、広島市が実施する施策等を参考に、希望するすべての国民が公費でPCR検査を受けられるようにしてください。
  • 世田谷区や千代田区をはじめとして、自治体が独自に実施している介護・福祉職員、保育士等へのPCR検査を国の制度として実施してください。
  • あわせて、一度PCR検査を受けて陰性であっても、後日陽性になるケースが明らかになっています。社会福祉に関わる職員については、定期的に検査が受けられるようにしてください。
  • 新型コロナウイルス感染症の陽性者が出たり、クラスターが発生した社会福祉施設に、応援のために他の事業所が職員を派遣した場合、同職員を安心して本来の職場に復帰させるにはPCR検査が必要です。しかし、保健所は発熱等の症状が出ないかぎり、検査を認めません。こうした支援を要する人のいのちと暮らしを支える職員が、早急にPCR検査を受けられる体制を確立してください。
  • 要望②~④が実現するまでに、社会福祉法人が自己負担で実施した民間PCR検査および抗原検査キット購入等に係る費用をかかり増し経費として全額補償するとともに、自治体間の対応に格差が生まれないようにしてください。

<新型コロナウイルス感染症ワクチンについて>

  • 新型感染症のワクチンによる不顕性感染・副反応のリスクに係る臨床試験を早急に実施し、ワクチン接種の安全性と効果を検証してください。
  • ワクチン接種の安全性と不顕性感染が生じない等の効果が立証された場合、社会福祉事業等に従事する職員へのワクチン接種を優先的に行ってください。

<医療体制の拡充等について>

  • 現在、新型コロナウイルス感染者の受け入れ病床も満床に近くなり、重度化リスクの高い障害者や高齢者でさえ入院は困難です。結果として、在宅や施設での対応となるだけでなく、訪問医療も受けられない状況になっています。こうした状況を是正し、必要な人が必要な医療を受けられるように、医療体制の拡充を国の責任で行ってください。
  • 新型コロナウイルス感染症の治療に携わる医師・看護師をはじめとしたエッセンシャルワーカーとその家族に広まっている差別・偏見を是正するため、実効性のある取り組みを行ってください。

<社会福祉事業等の拡充等について>

  • 社会福祉事業所や保育所が新型コロナウイルス感染症対策を徹底した結果、支援を要する子ども・障害者・要介護者等が利用抑制をせざるをない状況が生じ、保育・介助・介護の家族依存が再び深刻化しています。保育・介護の社会化、障害の自己責任・家族責任からの脱却を実現するためにも、福祉職員の処遇・人員配置基準・施設基準を改善するとともに、そのための財政保障をしてください。

以上